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【6歳小1】ホリプロ「ピーター・パン」ミュージカル感想・口コミ! 母親がモヤった理由【2024】

お出かけ(関東)
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郁恵ちゃんでおなじみのホリプロのミュージカル舞台「ピーター・パン」。2024年8月に6歳4ヵ月(小1)・身長110cmの3月末生まれ娘と子連れ観劇。1階S席からの見え方、上演時間、グッズ、持ち物、怖くない? 赤ちゃんも行ける? 劇団四季との違いなどクチコミ・感想をレポします。ネタバレ含む気になった点も。

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6歳4ヵ月とホリプロのミュージカル「ピーター・パン」へ

芸能事務所・ホリプロによるブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」は、日本に住んでいる人なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
実際に観たことはなくてもワイドショーやエンタメニュースでピーターパンの衣装の榊原郁恵さんや若い女優さんの映像を見たことがあるはず。

2024年はピーター・パン役が山﨑玲奈さん、ウェンディ役が元子役の鈴木梨央さん(もう?まだ?19歳!)。お二人ともがとっても良かった~。

1981年に榊原郁恵の初代ピーター・パンが舞い降りてから、今年で44年目を迎える『ピーター・パン』。
いつまでも子どものままでいたいピーター・パンと、ネバーランドの冒険で成長する子どもたちの、楽しくて、ちょっぴり切ない物語。
心に残る美しい音楽、躍動感あふれるダンス、大迫力のアクション、そしてピーターが客席上空に飛んでくるビッグフライング!
子どもから大人まで楽しめる、見どころ満載の『ピーター・パン』で、素敵な思い出を作りませんか?

※榊原郁恵の榊はキヘンに神

青山メインランドファンタジースペシャルブロードウェイミュージカルピーター・パンより

歴史ある作品で固定ファンが多いのでしょうか。子どもと母親、おじいちゃんおばあちゃんといった三世代で来ている方、すでにグッズを身に着けたリピーターのお子さま(リピーター割引あり)、俳優さんファンらしきマダムを多く見かけました。

小1・6歳娘の劇場デビューは劇団四季「アナ雪」でした

【チケット】生協パル・システムで割引のS席を購入するも…

5月に劇団四季のアナ雪で観劇デビューした小1の娘ですが、「ピーター・パン」は子ども向けのファミリーミュージカル。生協パル・システムでS席がお得に販売されていたこともあり、夏休みだし、いっちょ日本の(芸能界によって作られた)風物詩に乗っかってみようとチケットを購入。

S席 通常(平日)大人8500円、子ども(3歳~)6500円 のところ、大人6500円、子ども5000円(ガチャガチャのコイン引換券つき)と割安で手に入れられました。

生協パル・システムのチケット販売はチケットサイトのように発券手数料やらチケット送料やらがかからず商品代だけで済むのでママの宝塚歌劇団観劇にもよく利用しています。ありがたい。。

お得にチケットを買えた!と喜んでいたら、後日こんな情報が……。

文化庁による(劇場・音楽堂等における子供舞台芸術鑑賞体験支援事業)に、ブロードウェイミュージカル『ピーター・パン』が採択されました。

該当公演を対象に、3歳~18歳以下のお子様を無料でご招待いたします。
※保護者等、19歳以上のご同行のお客様のチケットは定価の半額となり、同時にご予約いただけます。

ホリプロステージより

A席ではあるけれど、子連れには激安で販売されるっていう…。ショック(涙)。

子どもが気軽に芸術に触れられる取り組み、素晴らしいね!

他にもさまざまな舞台やミュージカルが対象になっていて、そんなに席数は多くないからチケットを取れたかは分からないけれど、、悔しいので見なかったことにします(涙)。発売してすぐに定価購入したガチファンもいるだろうに…不憫だわ。

ちなみに、ビビリの下の子は納得の上でお留守番です。

【座席】おすすめ座席は? S席1階20列からの見え方

S席20列は1階席の通路後方。ステージに向かって左側の座席でした。1階前方中央部はピーター・パンがフライングで妖精の粉を撒いてくれるベストポジションなので、予算が許せばネバーランドシート(妖精の粉付):おとな・こども平日/土日共通 10,000円 が一番楽しめる座席でしょう。

フック船長派なら二階注釈付き席のパイレーツシート。パイレーツフラッグ付きです。残念ながらフラッグを振るように客席に話しかけるシーンはなく、私たちの席からはどんな様子かも見られませんでしたが…。

お客さんの半分近くが子どものため、大人はどの席でも視界が良かった! 劇団四季同様に、背の低い子ども向けに、自由に使えるクッションが用意してあります。オレンジ色の方が高め、紺色はやや低め。入場時に紺色しか見当たらなかったのでそっちにしたけど、110cmの子にはちょっと低かったかな。クッションの利用は1枚までです。(ちなみに劇団四季アナ雪はスタッフさんが着席している娘を見てWクッションを提案してくれる神対応



劇団四季よりも、前の席が背の低い子どもである場合が多いので、クッションがあればなんとかなります。

また、演出の面では客席通路をキャストが通る客席降りがあるので、通路側の席だったらラッキーです!

【劇団四季との違い】赤ちゃんOK、上演時間と休憩など

劇団四季は3歳未満入場不可・3歳以上はチケットが必要、お膝の上での観劇は不可。途中でお膝に乗りたがってもNGと、未就学児にはちょっと難易度高め。

一方、ファミリーミュージカルであるホリプロ「ピーター・パン」は3歳未満も入場OK、膝上OKなところが大きな違い。とはいえWEBサイトには3歳以上の観劇を推奨と書かれています。

3歳以上のご観劇を推奨いたします。
※3歳未満のお子様で、お子様の頭が保護者の肩の高さを超えない場合のみ、ひざ上での観劇が可能です。

ですので、上の子に見せたいけれど3歳未満の下の子をどうしても預けられない!といった場合でも、劇場内へ下の子を連れて行くことができます。が、劇団四季のように託児サービスや親子観劇ルームはありません。泣いたりぐずったりした場合はロビーでモニターを見るという対応になります。

実際に幕が開いてすぐ、怖いシーンでもないところで2歳くらいの子が泣き出して退席した方がいましたが、トイレ休憩の際にモニター近くに椅子が置かれているのを確認したのでここで座って見せてもらったのかな?
(でも上の子を座席に残していくことになってしまうので、上の子も未就学児で大人がワンオペだとどうかな…という気はする)

また、劇団四季アナ雪は2幕構成で上演時間:2時間25分、休憩:20分(1回)。
ホリプロピーター・パンは3幕構成で上演時間:2時間40分、休憩:15分(2回)。

劇団四季アナ雪の方が一幕あたりの時間が長いので、長時間集中できる年齢である必要があり、その点も対象年齢が高い理由だと感じました。

一方で、次の「ロビーアクティビティ」のようなイベントは劇団四季にはありませんでした。

年長さん・5歳の夏は「ひろがるスカイ!プリキュア」のプリキュアドリームステージ

「劇場ロビーアクティビティ」が楽しい!

ミュージカル「ピーター・パン」では、開演1時間前から会場(東京国際フォーラムC)に入場でき、「劇場ロビーアクティビティ」が楽しめます。

かぶりもののお人形のピーター・パン&フック船長と一緒に撮影できるフォトスポット、ストップウォッチで10秒を測り、近いとガチャガチャができるゲーム(無料)、出演者へお手紙が書けるコーナー、オリジナル日記用紙、読書感想文の書き方チラシ、オリジナル紙飛行機づくり(200円)、フェイスペイント(300円)…など、夏休みを意識したお祭り感のあるキッズ向けイベントが充実。

自由研究もここで済ませちゃいなよ!という気遣いが嬉しい。グッズに比べると割安なので手ごろなお土産にもなります。

また、かぶりもののワニさんが会場をウロウロお散歩していて撮影してもらえます。娘はかぶりものが苦手でディズニーランドもプリキュアの舞台もキャラクターとのコミュニケーションは断固拒否のため、キャラクターたちとは撮影できず…。

ロビーでソフトクリームを食べていたらいつの間にか隣にワニさんが立っていて、ソフトクリームを落としそうな勢いで必死に私に隠れる娘。かまってくれようとしたワニさんと隣のお姉さんに謝って立ち去っていただきました。ごめんよ、ワニ…。

我々はタイミングよく1時間前に入場して空いているアクティビティをひとまわりできましたが、開演時間が近づくにつれどんどん長蛇の列に。楽しみつくすためにも早めの来場がおすすめです。

再入場OKで外にもたくさんカフェがあるので、先にアクティビティを楽しんでからいったん出て、お茶して開演を待つのも可能ですよ。

「ピーター・パン」は怖くない!フライング、ダンス、客席降りも!

ホリプロの舞台「ピーター・パン」は、ファミリーミュージカルであること、ヴィランのフック船長がコメディチックなキャラなので、小1の娘が怖がるシーンは一切ありませんでした!
とはいえウェンディやタイガー・リリーが捕まったりする場面では未就学児っぽい子は「こわい~」という声が上がることも。

怖がりなお子さんで「観劇が大丈夫かな?」と不安な場合は、親御さんがストーリー・あらすじを把握しておくと安心かと。Wikipediaのミュージカル・ピーター・パンのあらすじがほぼそのままで、詳しく書かれているのでチケット購入前や来場前に読んでおくことをおすすめします。
我が家は予習としてディズニー映画や、実際の舞台の様子としてプロモーション用のyoutube動画を見せてから臨みました。

私は昔映画を見たきりだったので、ストーリーについては後述のように色々と思うところがありました。この記事の最後に3月生まれママの個人的な感想も書いているので参考にしてくださいね。

ピーター・パンやウェンディたちのフライング、ロストボーイズやタイガー・リリーたちのダンス(バレエっぽかったりオリンピック競技のブレイキン風だったりでレベル高!)、海賊にリフトされるフック船長(大人だから飛べないからね)、ピーター・パンの二刀流アクションなどダイナミックな動きと歌に興奮!

さらに、ピーター・パンが客席に向かってティンカーベルの応援を促すプリキュア映画の応援上映的な場面や、通路にキャストが来てくれて一緒に歌う参加型の演出があってワクワクします。コロナ中はできなかったんだろうな…と思うと戻ってきた日常に感謝ですね。

この日はカーテンコールでも客席降りがあり最後まで大盛り上がりでした!

【服装・持ち物・グッズ】オペラグラスや羽織るもの、飲み物

「ピーター・パン」観劇には、一般的な観劇セットの準備をしていきましょう。

あるとよい持ち物

  • ひざ掛け、パーカー、カーディガンなど(寒さ対策)
  • オペラグラス(スポーツ観戦用双眼鏡など。紐で首から下げると落とさず見失わない)
  • ペットボトル、水筒(ロビーで飲んでOK)
  • ロビーでつまめる軽食(パンとか。ロビーで飲食OK)
  • エコバッグ(パンフレットやチラシ、購入したグッズを入れる)


グッズにはオリジナルのオペラグラス、エコバッグもありました。

夏は、特に外との気温差に注意。汗で濡れた服のままだと体が冷えちゃいそうなので早めに会場に到着しておきたいところ。
ロビーでの飲食は可能なので、蓋つきの飲み物や軽食があると休憩中にお腹を落ち着かせることができます。

服装については宝塚歌劇団、劇団四季などの専用劇場がある舞台と比べると、大人もカジュアルな人が多め。私立小の子かな?というようなお上品ワンピースの親子から柄Tシャツ短パン男子までさまざま。

ピーター・パンやティンカーベルのコスプレや、キャラクターをイメージした緑色っぽい服を着ている子が目立ちました♪

こんな感じの妖精さんグッズが販売されていて、すでに身に着けて来場している子たちも。公演日程の後半だったのでリピーターだったのかも。(贅沢!)

鈎爪や海賊帽、光る剣などのフック船長セットもあり。

劇団四季よりも、分かりやすく子ども受けしそうなグッズ(おもちゃ)が多いように感じました。

【その他】マナー、トイレなど気を付けたいこと

映画館に行ったことがあるお子さんなら「上演中はおしゃべり禁止」など問題ないかと思いますが、ちょっとわかりにくいシーンでは「なに~?」「どうしたの?」と大人に尋ねる声が聞こえてきました。

ティンカーベルを応援シーンではピーターが呼びかけてくるので声出しOK! なんだけど、初見だと声を出していいのか悪いのかわかりにくい。先導するリピーターの真似をして声を出しました。

また、休憩中のトイレは混雑します。大勢が出たり入ったりで流れが速く、はぐれたら自力で座席に戻れなさそうなので、アナ雪観劇の反省を生かして同じ個室に入りました。

【ネタバレ】令和にこれアリ? ママがモヤった理由

原作、そして本場のブロードウェイミュージカルの作品に忠実らしいホリプロ「ピーター・パン」。40代のママは昔にディズニー映画を観て以来なので、随所で「え?こんな話だっけ?」と思うことがありました。

まずウェンディたちの父親がモラハラ気質。妻を家政婦扱いして子どもたちにも威張り、子どもを守る飼い犬に嫉妬。母親のダーリング婦人も夫に従順な良妻賢母キャラ。ここで「ええ~」です。…まあ、古典だし仕方ないかな。

からの、ウェンディと出会ったピーター・パンもやばかった「寝かしつけをしてくれる?」「ポケットをつけてくれる?」「お母さんになってよ!」。いやいやいや。ピーターって本人曰く大人になりたくなくて赤ちゃんのときに母親から逃げ出したらしいんですが、同世代の女の子にめっちゃ母性求めるじゃん。こっわ。

ロストボーイズもピーター同様のことをウェンディに求める。海賊だけど大人だし、もはや一番まともでは?と思い始めたフック船長までもがピーターと奪い合うようにウェンディに「俺たちのお母さんになるか?」(うろ覚え)とか言っちゃう。ええ……(ドン引き)。

全体を通じて「父親らしさ」「母親らしさ」「大人になりたくない(なれない)男」「そんな男の世話を焼いちゃう女」というのがベースにあって、仕事も家事も寝かしつけ(育児)も夫婦でシェアして協力するこの令和の時代に逆行する人たちと価値観なんですわ。

まあ昔々の話だし、お父さんはラストに反省するから救いがあるんだけど(フック船長と二役なことに後日気付いた。深い)、ピーターはラストもひどい男で(笑)。長年待たせた挙句、別の人と結婚して母親になったウェンディ(現実を生きている)は飛べないからバイバイ、代わりに娘をネバーランドに連れて行くっていう…。ひとり取り残されるウェンディ。終幕。えっっ。

「ピーター・パン症候群」と言われる心理学用語があるだけあってピーターがやべえ奴すぎる。

最近の自立系ディズニーヒロインを見慣れているとウェンディも正気か?あんな男のどこがいいの?目を覚ませ!と言いたくなる。空を飛べる以外の良いところが見当たらんのよ、あいつ。それだってティンカーベルのおかげなのに、ティンカーベル?ほっとけ、的な扱いだし。(これは途中で改心する)

調べてみたらピーター・パン症候群な男を世話しちゃう「ウェンディ症候群」なる言葉もあるそうで、娘を持つ女親としては、娘たちがそんな男に引っかからないようにと願うばかり

モラハラな父親、パートナーのはずが大きい長男のようなピーター(「父親ごっこ」はやるけど「本当の父親にはなりたくない」んだそうな)…。日頃のパートナーとの関係性によりけりですが、せっかく現実逃避ができるミュージカルのつもりで見に来た女性(子どもの母親)は、かなりイライラするんじゃないでしょうか(笑)

小1の娘は「いじわるじいさん的な、物語の中に出てくるステレオタイプな父親」としか見ていなかったと思うけど、「こんな古臭い価値観のお芝居を子どもに見せたくないわ!」「王子様との結婚を夢見るだけの、昔のディズニープリンセスは苦手 という教育方針のご家庭には舞台「ピーター・パン」は向かないかな、と思いました。

こんな感じで、そもそもの原作が主人公・ヒロインに共感できないし好感が持てない「ピーター・パン」。仮に時代の流れで男尊女卑的な部分をマイルドに、ピーターをかっこいいヒーローにしたらただのアクション寄りの別の作品になっちゃうもんな~。

「ピーター・パン」、子ども向けとしては実は難しい題材なのかも…。

【まとめ】ホリプロ「ピーター・パン」の口コミ・感想

以上、ホリプロミュージカル「ピーター・パン」を身長110cmの娘と行った口コミ・感想でした。

ロビーアクティビティなど夏休みのお祭り的な楽しさあり、フライングやダンスあり。ディズニー映画の「ピーター・パン」が好き!プリンセスは興味ない!という子なら十分楽しめます。

子どものミュージカルデビューには良いのだけど、これがベストか?と言われたら、個人的には微妙です
作品自体の価値観が古いしスカッとしないんだよね~~。感動も…あんまりしなかった…。

近くにいた4歳くらいの男の子は中盤で「まだ船の上で戦わないの?」と尋ねていて、後半まで決闘シーンが待ちきれなかったみたい。舞台の海賊船はそこまで大掛かりなセットではなく、わたしも残念でした。

年長さん~小学生女子と行くなら、個人的には劇団四季アナ雪が圧勝。ただ、これらはチケット代もだいぶ違うし、ファミリーミュージカルと3歳未満NGの大人向けなので比較するには土俵が違いすぎるかな。夏休みには劇団四季のファミリーミュージカルの上演もあるのでそちらも気になっています。

以上、厳しいことも書きましたが、ホリプロミュージカル「ピーター・パン」の観劇を考えている方の参考になれば幸いです。


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早生まれでも大丈夫(@hayaumarekko)