重いと言われるランドセルの代わりに注目されているのが、軽量のリュックタイプのランドセル。その先駆け的存在、アウトドアブランドmont-bell(モンベル)の「わんパック」を子どもと試着。小学生ママが気になる点をチェックした口コミ感想、メリットデメリットを紹介します。
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【モンベルわんパック】リュック型ランドセルブームの火付け役
上の子のラン活2024は終了、下の子のラン活2026をリサーチ中。2018年3月生まれ6歳小1、2019年711月生まれ5歳年中さんの二学年差年子姉妹ママです。
上の子のときには実物を見ていなかったモンベルのランリュック「わんパック」。モンベルのショップで見かけたので子どもとチェックしてみました。

軽くて扱いやすい
上の子が入学してから、親もランドセルを日常的に触る機会が増えました。Q-potランドセル本体は一般的な1250gですが、教科書、タブレットを入れると、なんだかんだ言っても合皮のランドセルでも重い…。
110cm16kgの小柄な娘は、玄関の段差に座って靴を履いてから、置いてあるランドセルを背負っています。しかし学童ではランドセルを背負った状態で床に座って靴を履くので、どこかに捕まらないと起き上がれなくてしりもちをついたり、フラフラするのでママの手に捕まって立ち上がっています。
わんパック(14L)は本体が930g。重さは300g前後の違いですが、ランドセルよりも柔らかい素材なので、取り回しなどの印象は布製リュックに近いです。
実際には、数100gの重さなんて水筒の中身次第で変わったりするわけですが…。やっぱりリュックは軽い!
ランドセルにつけて型の負荷を軽減するチェストベルトは1000円以下で買えます。100均にもあるよ。
かぶせがない① 黄色のカバーがつけられない
軽量化のために、ランリュックタイプはかぶせがないものが多いです。
モンベルわんパックもかぶせははなし。
【モンベル】わんパック 14教科書や文房具、タブレットなど、学校で使うさまざまなものをオールインワンで収納できる軽量で高機能な通学用バックパックです...
かぶせがないと基本的に、あの一年生の黄色いカバーはつけられません。
まだ一般的なランドセルが多い地域では、リュックタイプであることに加えて、みんながつけている黄色いカバーができない点でも目立ってしまう可能性あり。
なので、軽さや使い勝手以前に、他の人と違うのが嫌で目立つのが苦手な子にはおすすめしません。
ハンドメイドでなんとかできる人なら、ワンチャンそれっぽく外側に装着できるかも。
入学後にランリュックからランドセルへ買い替える子もいるそうなので、スペックだけでなくお子さんの希望や性格も考慮してあげてくださいね。
かぶせがない② 雨でタブレット、教科書が濡れるリスク高
かぶせはないですが、モンベルわんパックには開け口周辺の上部を保護するレインカバーが再度ポケットに収納されており、サッとかぶせることができます。
【モンベル】わんパック 14教科書や文房具、タブレットなど、学校で使うさまざまなものをオールインワンで収納できる軽量で高機能な通学用バックパックです...
できますが……レインカバーの使用率は低いんじゃないかなあ。
朝から雨が降っていて、登校前に親がレインカバーを促せばつけてくれるでしょう。
しかし、下校時はどうでしょうか?
傘を持っていてもしっかりささない背中がはみ出し系キッズ、リュックをしっかり閉めないキッズには不安が残る仕様。傘を持っていなくて、ゲリラ豪雨などの突然の雨に降られたときに「レインカバーをつけよう!」と冷静に考えられる小学生はどのくらいいるのか⁉
たぶんずぶ濡れで走って帰ってくるよね…。
ジッパー部分から雨水が入って教科書が濡れたりタブレットが壊れたりするリスクは、かぶせありより高い、と言っていいと思います。
タブレットの故障、うちの自治体は自己責任なので修理代自己負担。学校からは水筒と一緒にランドセル、手提げに入れないようにと言われています。
親的にはタブレットを守ることが一番の命題です!!!
ジッパーの開け方が独特
モンベルわんパックのジッパー部分の開け方は一般的なリュックとも違うのでここがミソ。
二列のジッパーを同時に開けることで上部がぺろーんと開きます。
【モンベル】わんパック 14教科書や文房具、タブレットなど、学校で使うさまざまなものをオールインワンで収納できる軽量で高機能な通学用バックパックです...
二列のジッパーを同時に開け閉めできる持ち手があるので、開け閉めはワンアクションで可能です。
下の画像、娘の手元にはジッパーを閉めた後に固定する丸いポッチがあり、娘はそこをはめようとしています。
本当はポッチより先にジッパーを閉めないといけませんが、こんな風にジッパー開けっ放しで帰ってくる可能性もあるなあ。。

【モンベル】わんパック 14教科書や文房具、タブレットなど、学校で使うさまざまなものをオールインワンで収納できる軽量で高機能な通学用バックパックです...
このように、子どもはこれまでに見たことのないタイプのジッパーとポッチにとまどっていました。ポッチはマグネットなのでカチッとはまるのですが、大人も初見では難しいかも。
これは慣れの問題なので、実際に購入した場合は学校が始まる前に使って慣れておくと良いと思います。
リュック本体を机に立てたままだったり、横にした状態でもランドセルのように中身をガバッと出し入れしやすい工夫がされています。
【モンベル】わんパック 14教科書や文房具、タブレットなど、学校で使うさまざまなものをオールインワンで収納できる軽量で高機能な通学用バックパックです...
本体が四角いので、普通のリュックよりも四角い教科書などがスムーズに出し入れできそう!
体格にあわせた3サイズ展開。コストに注意
一般的なランドセル、軽量ランドセルと違い、モンベルわんパックにはサイズ展開があるのが特徴です。容量や大きさが違うだけでつくりは同じです。
左から、わんパック 16(モデル身長:155cm)、15(モデル身長:140cm)、14(モデル身長:120cm)
https://webshop.montbell.jp/goods/disp.php?product_id=1133384
体格に合わせて選ぶ仕様なので、リュックひとつだと安いけれど、これひとつで6年間は厳しい。
わんパック3サイズを2年ごとに買い替えると、6年間で約6万円弱。
あれ?ランドセルとそこまで変わらない出費に……。
「リュックは安いから」とコスパ重視でわんパックにしようと思っていた方はご注意ください!
入学からの2、3年はわんパック、その使い勝手次第でわんパックをサイズアップするか、別のリュックに移行するかを選べるのは良いですね。一般的なリュックであれば数千円で済むはずです。
モンベルわんパックのメリットデメリット
モンベルわんパックは、本体はもちろんのこと、型くずれしない四角い形で重い荷物でも背負ったときの負担が少ないです。
また、教科書やノートをスピーディーに出し入れができる形は、一般的なリュックよりも使い勝手が良いと感じました。
子どもの身長に合わせたサイズ展開があるので、大きく成長する時期である6年間の小学校生活で常にフィットするサイズを使うことができ、体への負担を軽くできます。
一方で、かぶせがないことでの雨によるタブレット・教科書の水濡れリスク、子どもが他の子と違うリュックタイプを希望しない可能性、買い替え必須によるトータルコストの悪さは、ランリュック、わんパック=ランドセルの上位互換と考えている人にはデメリットと言えます。
モンベルわんパックは通塾リュック向き
上記の点を踏まえて小学生ママが思ったのは、モンベルわんパックは通塾に向いているのでは?ということ。
特に中学受験をする高学年さんがバスや電車を利用して塾へ通う場合など、わんパックはリュックでありながらランドセルのようにたくさんの教材を持ち運ぶことに長けていると感じます。
小学生が休日に使うようなカジュアルなアウトドア系リュックだと、塾のテキストなどは重たそうで。
かっちりした日能研リュック的なものとしていいんじゃないかな。
上のような布製のリュックよりも、わんパックやUrberEatsのリュックのような、かっちりしたスポーツブランドのリュックの方が身体への負担がなさそう。